やった達成感だけでは意味がない

働き方改革に伴い、自己改革活動も盛んになっていますね。
そのうちの1つが「朝活」。

朝から習い事をしたり、グループミーティングをしたり、といろいろな活動をしている人もいるでしょう。
しかし「朝活はやり方によっては、全く意味のない行動になる。」と引用記事では述べられています。
その理由は何なのか? またなぜ意味がないのかを検証してみましょう。

なぜ今「朝活」がブームなのか?ですが、終身雇用制が崩壊して、特定の会社に勤務して定年退社というモデルケースは消えつつあります。
またこのコースをたどったとしても、近年は前代未聞の高齢化社会。
1つの会社を退職後、時短などの働き方で違う会社に就職する可能性も高い。

いずれにしても複数の会社で働けるようなスキルを身に着けておくことが、必要になります。
そのため、朝から語学の勉強をしたり意見交換会という活動が盛んになるわけですね。

「朝活」をする人は「意識高い系」と呼ばれることが多いようですが、こういった危機的状況を察知して、実際にアクションを起こすためだと思われます。
ただし危機を察知してアクションを起こすこと自体はよいのですが、アクションの方向性が、全く意味のないもの、自己満足にすぎない可能性も高いということ。

働き方改革にも同じようなことが言えますが、「終身雇用制の崩壊」「副業」など色々なワードに振り回され、改革の方向性が見えないことがあります。
最悪の場合「現状は不安だ」という感情を共有するだけになってしまうことも。

「朝活」もこれに似たようなことが起きがち。
意識高い系と言われるのは、意識だけが先行してアクションが伴っていないという意味もあります。
つまり現状分析など、現在の危機感については熱く語れるのだが、ではそのためにどうしたらいい?という所で思考停止してしまう。
現状分析自慢だけが繰り返されるという状況が増えがちなのが、朝活。

また、そもそも朝という時間帯は、物事の準備をする時間帯。
何かを決定するのには、あまり向きません。
寝起きの時間帯というのは、エンジンがかかり切っていない状態が多いもの。
メールを仕分けるなどして、徐々にエンジンをかけ、本業スタートとした方が、本業の作業効率自体がアップする可能性が高いのです。

自分の意識の高さだけを確認するだけの「朝活」は、実際には無意味。
自信につながったり、人脈を維持できるというメリットも考えられますが、こういう状況で得られた自信は「頭でっかち」なものである可能性が高い。
本業でも理屈を振りかざして終わりという状況を、加速させることにもなります。

その結果「言うことは立派なんだけど行動が伴わない人」というネガティブ評価が定着する可能性も出てくる。
自分自身を磨いたり、人脈を作る効果が裏目に出てしまいます。
では「朝活はしない方がよいのか」というと、そうではありません。一人の時間を確保する「ソロ活」の場合は、有効になることも多いのです。

「ソロ活」の意義

そもそも企業に勤務している場合、絶えず組織の中の一員という立ち位置になります。
自分のためだけに何かを考え、行動するということは意外に少ない。

また組織の一員としてベストであるためには?ということも、意外に考えません。
現実には、同僚や上司とどう接すれば仕事がうまくいくかなど、ハウツー事項が先行してしまうからです。

しかし、同僚や上司との接し方を「対人スキル」とは言わない。
他の場所に居る人間相手に、同じ方法が通用するとは限らないからです。
「今、やっている接し方は対人スキルを学んでいることになるのか?」。
こういうテーマを設定すること自体が、ソロ活の意義。

ハウツー的なことを考えるのではなく、根本的な問題を洗い出すという作業に「お一人様タイム」は向いているのです。
漠然とした話し合いやディスカッションは、下手をすると居酒屋談義とあまり変わらなくなる。
1人で読書をするなど、静かな時間を設ける方が、こういった根本的な思考はしやすいのです。

自然の中に身を置く

現代人は、とかく「頭脳」を使いがち。視覚や聴覚、論理性など特定の部分しか頭を使っていないということも多い。
自然の中を散策して、5感を使うなど心身のバランスを整えることも有効です。
自分自身の感情と向き合うことで、意識のコントロールができるようになる。

また身体を程よく使うことで、健康を維持することができる。
また自分自身の体内リズムを把握することができます。このように自分自身の健康維持法を身に着けておけば、それだけで「使える人」でいられる可能性はかなり高くなります。

不安に煽られてとりあえず行う活動は、多くの場合、不安を打ち消す効果だけに終わってしまいます。
それもまた1つの効果ですが、そこから1歩抜け出すには、人と違う時間を持ち「自分自身の心と身体に向き合うこと」。
まずスタート地点の自覚をすることで、色々な課題を見つけることができ、解決方法を編み出す方法に近づけるのです。