プログラムだけを見ているわけではない

働き方改革に伴い、急速に進むデジタル化。
そのためITエンジニアの育成も、急務と言われています。
IT技術者は、実際のところどういった仕事をしているのでしょう。
引用記事には、そんなIT開発者へのアンケート結果が載っています。

IT開発者の仕事というと、システムを組んだりといったことが想像されますが、
実際には、開発部分以外の仕事も多くこなしているよう。
7割以上のエンジニアが本業以外の仕事をこなしているというデータ結果が出ています。

本業以外の仕事は何をしているのか?というと、まず顧客との打ち合わせなど、対外折衝。
次いで、メンバーの研修となっています。
つまり外側で人と接する、内側で人と接することが開発者には欠かせない仕事であるということ。

IT技術というのは、それを使うユーザーのために存在します。
プログラムだけが独り歩きして意味のあるものではない。ニーズをつかむ必要があります。
またプログラミング「言語」と言われるように、人に理解してもらう必要がある。
また作られた商品は、買い手によりアレンジが施されていくのも大きな特徴。

買い手が理解しやすくカスタムしやすい商品開発は、非常に重要なポイントになってきます。
IT技術それ自体を学ぶことも必要ですが、言語などのセンスがないと、汎用性の高い技術開発はできないとも言える。

実際、スティーブ・ジョブズなど世界で名をはせるIT技術者のエピソードというのは、かなり人間臭い話が多いですね。
また、ジョブズに限らず、子供にネットをさせないというエピソードもたくさんあります。

インターネットにおける危険性を、人一倍認識しているからというのが、その理由ですが、それも含め「コンピュータにはまってしまい見失うもの」がわかっているからではないか。
それが「人間のセンス、感覚」とも考えられます。作り手に回りたければ、ツールに使われるなというのは、もっともな話。
引いた動線に飲み込まれてしまっては「状況を俯瞰して開発する」という作業がやりにくくなりそう。

社内研修でそういった話をするのかどうかはわかりませんが、技術だけでなく心構えも必要なのがIT技術。
そこにスピード感を加えると、情報交換は欠かせませんね。

「人が苦手なので、システムエンジニアになる」という考え方が通用するのは、一部のエンジニアだけと言えそう。

またそれ以外の仕事としては、プレゼン、コスト管理など、会社員的な作業も出てきます。
被雇用者であれば、労働者としての仕事を、起業家であれば、人を管理する仕事をしなくてはいけないのは、どんな職種でも同じこと。
悪い意味での専門バカで通用する世界ではなさそうですね。

IT開発者の使用ツールは?

ではIT開発者はどんなツールを使用しているのか?
バージョン管理と、統合開発環境、タスク管理が主なところ。
作業をする土台を維持するために、ツールを用いているといったところでしょうか。

ただし、2割近く「RPA」という回答があるのも興味深いところ。
IT開発のど真ん中にいても、ロボット任せにできる部分はあるということ。
業務プロセスの標準化という「守り」の使用はわかりますが、開発という「攻め」の分野にどの程度利用されているのか、やや気になるところではあります。

そんなIT開発者が開発したツールは、社外、社内のどちらで多く使われているのか?というと、まったくの半々になるようです。
「急速なデジタル化」に対応しなくてはいけないのは、IT業界も同じ。
自分の企業を後回しにして、他社のIT整備ができるわけではありません。
当然、同時進行的な作業になるということ。

しかし、API開発については、開発実績があるという答えが半数を超えるものの、使用しているという回答は2割弱。

APIというのは、一言でいうとソフトを共有するシステム。
アプリ同士をつなぐ場合にもAPIは使用されます。最近ネットではよくも悪くも、1つのアカウントが色々なアプリで連動しようできるようになっていますが、そのベースにあるのがAPI。

IT開発者はどちらかというと土台の作り手という立ち位置になるのかもしれません。
とすると、IT開発者とITやネットユーザーの間には「カスタム」という隙間が生じることになります。
開発者の意識をひもといていくと、IT技術の進化に伴い、相対的に不足していくものが見えてきますね。

今後RPAの導入が増えていくと、技術開発だけでなく、管理、運用と色々なステージでのIT技術者が必要になってきます。
こういった文章を書いている間にも、どんどん技術が膨らんでいくのがIT。

多様な人材育成とスピード感は欠かせません。
それと同時に、倫理観やコミュニケーション能力など、人として必要な資質を叱り身につけておかなければいけないのがIT技術者。
健康管理なども含めると、かなり万能な人物像が浮かび上がります。
その代わり、年齢、性別などの各種属性やハンディキャップを問わないのもITの世界。デジタル化に伴い、人間性がどんどん問われる時代になっていきそうですね。