NHK記者の両親の声

先日、働き方改革関連法案が成立。この法案に怒りを感じている人も多いでしょうが、そのうちの2人は、娘を過労死でなくしたご両親。
NHK記者として働いていた娘を亡くしたご両親の声が、引用記事には載っています。

残業時間が1か月200時間を超える勤務の末、命を落としたのはNHK記者をしていた佐戸未和さん(享年31歳)
‘05年にNHKに入社、鹿児島放送局から勤務スタート。そののち、都庁クラブに配属。’13年の参議院選挙の取材に忙殺され、選挙後に行われた歓迎会から帰宅したあと、うっ血性心不全で他界。
記者として、これからというときだったようです。

佐戸未和さんが亡くなったあと、ご両親は独自に勤務表を取り寄せ、200時間を超える残業が発覚。
表向きは上限値である1日15時間の勤務(10時~25時)として提出されている。

しかし、逆にすべて「15時間」とされていることに不審を抱いた佐戸未和さんのご両親が、タクシーの乗車記録、携帯の記録などを調べた結果、本当の残業時間が見えてきたということ。

佐戸未和さんが、いかに会社に忠実に働いていたかがわかる記録です。
実際、佐戸未和さんは、猛暑の中、選挙演説の取材、そして夜には票読み会議と、仕事の結果を出すべく頑張っていたよう。

生きるために働く

今回の働き方改革の骨子は「長時間労働の是正」です。しかしその反面「高プロ」のような「年収の高い人は働き放題」という制度もできている。

亡くなった佐戸未和さんは、仕事の結果を出すために、命を削って働いていました。やりがいのある現場で頑張っていたのです。
しかし「目指す結果」は、個人の裁量を大きく超えるものでした。

それを改めるのが上司の役目。
佐戸未和さんのご両親は「選挙の当確を数分早めることに何の意味があるのか?」
という発言をしています。

NHKの場合、災害など一刻を争うことが大事な報道もあります。しかし災害報道にしても、アナウンサーがずっと説明をしている必要はあるのか?
考えていくと、世の中には「絶対に必要なもの」もありますが、「譲れるもの」が、かなりあることに気づきます。

そういった判断は上司の役目、客のニーズを求めすぎ、社員を過労死させては企業として本末転倒。
社員はロボットではなく人間です。目先の結果を求めるのではなく、長く育ててこそ、得られるものもある。

そのためには、社員の健康維持は欠かせません。
障がい者や高齢者の雇用が増えると思われる今後、企業や管理職には、社員の健康管理をどのように行っていくかを、しっかり考えることが求められます。