炎天下でスポーツなんて

猛暑続きの2018年夏、テレビでは「災害レベルの暑さ」「殺人猛暑」など、命に関わるとして、警告を呼び掛けています。

これにならって冷房がない場所も多い学校も、クーラーの設置、屋外行事の取りやめなど、従来とは違う暑さ対策に乗り出しています。

この状況下、1つだけ変わらないもの、それは「全国夏の高校野球選手権」。
通称「夏の甲子園」です。
地方予選の応援席では、すでに熱中症のニュースも各地で報道されています。
この状況を、AbemaTV『橋下徹の即リプ!』で、あの橋下徹氏が激しく批判したようです。
どういった批判なのか、中身をみていきましょう。

まず甲子園の「青春、汗、感動」という美化されたイメージを、橋下徹氏は「軍国主義的」と非難しています。
確かに、高校野球は丸刈り、そして整然とした入場行進が特徴。
球児に礼儀を教えるのはよい。しかし上から反論の余地なく何かを命令する姿は、確かに軍人を想像させます。
この風潮が、日大アメフト部などスポーツ界の問題を引き起こしているのではないか?という主張。

確かにプロ野球はナイター、しかも屋内球場もある。選手に無理をさせずベストプレーを見せるという考え方。高校野球とプロ野球でまったく事情が違うのは、
選手育成の面でも問題があるかもしれません。

新聞社の都合で子供を犠牲にするな

全国高校野球選手権は、春が毎日新聞、夏は朝日新聞主催となっています。
橋下徹氏はここにも切り込み「そもそも熱中症注意の記事を書いており、人権にもうるさい朝日新聞社が、高校生を犠牲にしている。」
という主旨の発言をしています。

確かに、朝日新聞は反軍国主義、弱者に優しい視点がウリ。
しかし、35℃を超える真夏のグラウンドのプレーは美化してしまう。確かに矛盾しているとは言える。
「反原発、即時撤廃というのなら、夏の甲子園、日中開催を撤廃しろ。」というのが橋下徹氏の意見。確かに人に何かを「やめろ」というのは簡単ですが、自分たちの習慣を返上するのは、どんなケースでも難しいですね。

熱中症対策の見直しへ
このように橋下徹氏の反論は、主に「スポーツの世界や新聞社の世界の姿勢」への非難になっています。

しかし、それをのぞいても、高温注意報が出ている中、スポーツをする。また応援に駆り出される、という行動は、単純におかしい。

高校の場合、部活動も1つの勉強ですが「正しい運動技能」を身につけるというより、「矛盾した社会環境を受け入れる」という何だかわからない勉強になってしまっています。

これでは、橋下徹氏が言うように「変な、軍国主義的根性論」がどんどん継承されていくだけではないか。
そしてスポーツ界だけではなく、それ以外の職場の根性論も維持されていくことにもなります。

不要な我慢を美徳と考える風潮は終わりにしたいもの。忍耐とは、目標に向かって必要な努力をする粘り強さのこと。「無駄に耐える姿」ではないはずです。