RPAを導入しようにもコストがかかる

メーカーの風景で、すっかりおなじみなのが産業用ロボット。
ロボットアームが流れ作業をやっている画像は、もはや当たり前ですね。

単調な事務作業もこういうふうにならないだろうか。
なるのです。しかし事務作業が面倒なのは事務方だけ。しかも自分と他の社員はやっている作業も違う。
そもそもパソコンのシステムを組み替えようと思えば、サーバから手をつけねばならず莫大な費用がかかる。
結局、地道にエクセル入力するしかないのか。

こんな悩みを解決するのが、NTTデータが開発したRPA「WinActor」
最近活気づいているRPA市場の中でも、注目されているのが「WinActor」です。
その理由は「初期投資が少なくて済む」「末端からの改革が可能」という点にあるようです。

そもそもWinActorは、RPA用に開発されたわけではなく、NTTデータ社内での業務効率化のため。電話での新規受付などを負担するソフトを作ろうという目的で開発されたもののよう。

その結果「これは便利なので、外部に売り出してもいいのでは」ということで、2014年の販売時には帳票OCRソフト「Prexifort-OCR」のオプションとして売り出されました。
セールスポイントは、紙帳簿をテキスト化するとともに、基幹システムに落とし込むことができるというもの。

そのため、サーバなど基幹部分に組み込まなくても、一般ソフトのように個々のパソコンにインストールして使うことができる。
つまり、1人ひとりの事務員が、自分の作業に合わせて使うことができるのが大きな特徴。

そのため、情報管理者を必要とせず、個人でマスターして使用することが可能なのです。逆にいうと、現場でデータ処理をしている社員から情報管理者が生まれる可能性もあるということ。
トップダウンではなくボトムアップ方式の仕事ができる点が、人気の秘密のようです。

気になるデモの結果は?

では具体的にどのように動くのか?ですが、例えには「エアコン取付工事」が挙げられています。
コールセンターに入った連絡を元にエクセルに入っている名簿から、顧客の住所をピックアップ、地図を探してワードに貼り付け。これをひたすらルーティンにこなしてくれます。

単純作業にはとても便利。逆にWinActorに限らず、RPA全般に不得手なのは、例外案件の処理。
「融通を効かす」ということは難しいよう。そのため、指示内容を明確にしておく必要があります。

「こんなのロボットがやってくれればいいのに」という作業を100万円以下で企業に導入できるソフト、その筆頭がWinActor。
現在は主に500人以上の企業、1000社が利用していますが、NTTデータは少なくとも5000社、最終的には10人規模の会社への導入も目指しているということ。
1日3時間自動化したい作業があれば、元は取れるようです。

部下だけでなくRPAを使いこなすのがうまい社員が重宝される時代は、目の前のようですね。