「留職」って何だ?

大手企業パナソニックが、社内改革の一環として「社外留職」制度を導入するようです。
「留職」とは何か?というと、他企業に派遣されて働くこと。
海外の学校で学ぶのを「留学」というように、他の企業で学ぶのを「留職」を呼びます。
今回パナソニックでは、5月に対象者を募集。幅広い部署、年齢層から選ばれた5人が他企業に派遣されるよう。
期間は1か月から1年となっています。

最近この「留職」制度を導入する会社が増えているようですね。
元々、海外のNPO法人に社員を留職させる企業は比較的多く、パナソニックもインドネシアに社員を派遣した実績があります。

他にも日立製作所、NECなど大手企業は、すでに「留職」を導入している所が多く見られます。

なぜ、こういう制度があるのか?
留学の意義を考えてみましょう。「幅広い視野を持つ」「外国語や文化を習得する」
などが主な理由ですね。
学問自体のやり方が違うこともありますが、留学となると「異国生活」が待っています。
買い物や食事も、現地の基準に合わせなくてはいけませんよね。
「日本の当たり前」は通用しません。こういった部分での学びは大きい。

留職制度も同じような意味があります。
今回のパナソニックは創業100周年、大企業であり老舗でもあります。
多くの伝統やノウハウが蓄積されている反面、「パナソニックの社風」から出づらい面が出てきてしまう。

そういった状況を改善すべく、社員を留職に出し、新しい風を吹き込んでもらおうということですね。派遣先にパナソニックの社風を伝えることもできます。

またパナソニックでは部署を掛け持ちする「社内複業制度」がすでに導入されているようで、風とおしを良くする改革がどんどん進んでいるようです。

留職のメリット、デメリット

留職するときには「他社へどのように貢献するか?」という考え方が大事になります。何の考えも持たずに他社へ行くと、何だか解らない状況に放り込まれる。しかも受け入れる方は「即戦力」として期待している部分が大きい。
自分が相手の会社に対して、何をするかを考えなくてはいけません。

これを考える時点で、すでに会社に新しい風が入ってきます。
また社員を外に出すことで「いろいろな働き方」が広がる可能性もある。
社員全員が同じことをしている方が不自然、多様性が当たり前の企業になっていくのです。

逆にデメリットは「他社への貢献」など、モチベーションをしっかり持って行かないと、ただの「無駄な時間」になる可能性が出る。
派遣した側は人材が減り、された側は使えない人間が来た、ということにもなりかねません。

「留職」は、「学ぶ、それをフィードバックする」という意識を高く持っておかなくてはいけませんね。