解決できない少子化

働き方改革の目的の1つは「女性の社会進出」。 
しかし、女性が社会で活躍するのと同時に出産、育児も同時にできるようにする、というのは、なかなかの難題です。

現状は、どうなっているのでしょう。
1more Baby応援団(東京)が、既婚の男女計2,948人に「夫婦の出産意識調査2018」を実施しました。
まず「日本は子供を産みやすい国に近づいているか」という問いに72.7%は「近づいていない」と回答。

実際に子供を持つポジションにいる人たちの3人に2人以上が「子供を持つのに向かない国」と言っているのです。
この時点で、現在の子供たちは「子供をもつ選択をしてもいいことはないらしい」
と感じる。
より少子化を招く悪循環に。

さらに「いわゆる“2人目の壁”は実際に存在すると思うか」という問いには、74.3%は「存在すると思う」と回答。
女性にこの理由を訊くと1位が経済的な理由」(84.0%)、2位が「第1子の子育てで手いっぱい」(49.1%)という回答。

1人の子を大事に育てる現代

しかし「子供を持つのが経済的に苦しい、2人目などとても無理」という状況は、第2次大戦直後の方がよほどひどかったはず。

ですが、昭和20年代前半の出生率は、何と「4,0」以上。ただし新生児&乳児死亡率が、文字通りけた外れに多い。乳児にいたっては、2ケタも差があります。
とはいえ、この時代生まれの人で「兄弟なしで育った」というのは少数派。

そして昭和25年を境に、出生率は基本的に下降、現在の「1,3」前後という低い数字になるのです。
そして出生率低下と同時に「夫は会社に通勤」「妻は家事」という昭和のファミリー像ができていく。

核家族化した時点で、育児のサポーターが消え始め、少子化が始まっていると思われる。

そして昭和には多かった専業主婦が、平成では外に働きに出るようになる。そうすると育児の担い手がいない。

また「2人目の壁」の理由について、ワーキングマザーに訊くと、2位は「仕事上の理由(産休の取得しやすさ・職場復帰など)」
育児を選ぶと、仕事に支障が出るということ。育児か仕事かの2択になってしまうのです。

また2人目の壁の1位は「お金がない」という理由。
1人にかけるお金が、昔とはまったく違ってきています。
実際、「子育てに必要なお金を考えると、今は残業代が必要」という男女は65.0%。

少子化問題の課題はシンプル

ある程度、お金をかけて子供を育てなくてはいけない時代。
しかし、育児のサポーターがいない、お金も足りない、というのが現状。
逆にいうと、お金と育児サポーターの保証があれば良い、というシンプルな課題が見えてきます。

子供を持つ環境が「良い方向に変わっている」と感じている人は30.6%。と、まだ少数派。

女性の社会進出はもはや必須、お金が稼げるようになっていく可能性は高い。
ということは育児サポーターがいる社会になれば、少子化の解決は大きく前進するかもしれません。