わざと落ちる人続出

保育所待機児童問題、なかなか数字上は解決していません。
しかし、この数字の中には「入りたくないのに申し込むケース」も入っているとか。なぜ、そんなことをするのか?

「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんが、この傾向を分析。その記事からこの問題の本質が見えてきます。

まず現在の育児休業事情ですが、原則として子供が1歳以下まで。
しかし2005年からは1歳半まで延長可能、2017年には2歳前日まで可能になりました。

「子供が2歳までは育児休暇を取る権利がある」ということですが、現実には、延長する場合「育休取得」の理由を職場に認めてもらうことが必要。
そしてやむを得ないとした場合、育休が取得でき、育児休業給付金がもらえるという仕組みです。

この「やむを得ない」理由として「保育所に申し込んだが落ちた」証明書、すなわち保育所の「不承諾通知」が必要になるのです。
そのため、2歳までの育休を希望する場合は、通りそうもなく希望もしていない保育所に申し込み「落ちた証明」をもらう人が、増えているということのよう。

増えたといっても少数派ですが、「継続申請が必要」「認可外保育所のみの不承諾はNG」など、育休延長取得のコツがネットで広まったことから、問題が表面化したようです。

「不承諾通知」取得のため、保育所に申し込まれては、本当に入りたい人を蹴落とす可能性大。望ましくはない行動ですね。

育児休暇いつまで取りたい?

普光院亜紀さんが実施した育休に関するアンケートで「育児休暇をいつまで取りたいか?」という問いには、1歳半ごろまで」が最も多く36%。次いで1歳、2歳、と2歳までの育休取得希望者は少数派。その代わり半年程度の延長を望む人は、かなりいることが伺えます。

この希望には、かなりバラつきがあるよう。
そのため、0歳から保育所狙いという親もたくさんいます。

そもそも育休は労働者の権利。「条件付きでなくては1年しか休めない」という制度が、不承諾通知をゲットという不自然な行動につながっています。
大前提として、育休を無条件にもっと長く取れてもいいのではないか。

また0歳で職場復帰しようが、3歳まで休もうが、それは個人の価値観というもの。どちらがいいわけでもありません。
「不承諾通知取得」を野放しにしていると、2歳まで育児休暇を取得しようとしている人が悪者扱いされる。

親同士のいさかいを生む原因にもなります。そういう空気を子供はすぐに感じ取ります。自分と違う価値観を認めない「いじめ」にもつながりかねない。

「うちの親は、シングルでかなり忙しい」「友達の親は、お父さんが休業中」
いろいろ状況があって当たり前という状況つくりが、育児には欠かせませんね。