頑張れと言われても

メンタルヘルスという言葉が知られるようになってきましたが、その反面、未だに企業の中では根性論があったりするのも事実。
「寝ないで頑張れ」とまではいかなくても「もう少し頑張れるだろう」という空気がある企業はまだ多いよう。

それについていけず、こころの病になり休職してしまった人を「落伍者」とみなす傾向もあります。

しかし、こころの病は文字通り病気。本来の資質と関係なく、風邪などのように誰でもかかってしまうものです。
また病になるほど社員を働かせたり、追い詰めたりすることで、仕事の効率が落ちる。結果、企業は業績悪化、損をすることにもなります。

引用記事によると、労働者のこころの病気で出る損失額は、年間2300億円にもなるとか。

企業にとって労働者は大事な財産、心身ともに健康な状態でいてもらわなくては、企業の損失になるのです。

メンタルヘルスを損ねると身体の病気を招く
現在、仕事で不安やストレスを感じている人は、労働者の6割にもなるそう。
ストレスはうつ病だけでなく身体の病気を招きます。

行き過ぎたストレスは不眠や生活リズムの乱れを呼ぶ。
すると自律神経の働きが狂い、糖尿病など生活習慣病にかかりやすくなります。
もちろん心筋梗塞など命に関わる病気になる確率も上がる。

メンタルヘルスをないがしろにすると、こころの病だけではなく、身体の健康も損なうことに。するとよけいに企業の損失は大きくなってしまう。

では具体的にどんなことに注意すれば、こころの健康は維持できるのでしょう。

こころの健康維持の取り組みとは?

まず国の取り組みについて。このたびの「働き方改革関連法案」で長時間労働是正が具体的に法制化されました。
また、企業に社員のストレスチェックを行うことを義務付けています。

次に企業ですが、セルフケア教育の実施がまず大事なよう。
自分自身でストレスに気づくことも大事ですが、ストレスを無くし、しっかり休むことが大切という合意形成を社内で作ることが1番大切なこと。

こころの病になった人を落伍者とみなすのは「頑張り過ぎ」を評価する風潮があるから。これを変えていかないと「頑張らないと会社や仲間から見捨てられてしまう。」という考え方も変わりません。

またストレスが溜まり、それによる健康被害を感じた時、社内に相談できる場所を設けるのも大事です。
例えば「上司の命令がどうにも」という相談内容を、同じ部署の人に知られたくはないですね。相談内容を守る、また相談に来たこと自体を秘匿する仕組みづくりも大事です。

社員は「心身に黄色信号を感じた」ら、すぐ産業医などに相談するようにすること。
そしてしっかり睡眠を取ることも大事ですが、ビタミン、ミネラル類を摂取することも効果的。サプリ摂取も良いですが、野菜や肉をたっぷり使った料理を食べるようにすると、複合的な栄養素が取れるうえに、ゆっくりした時間を作れてより効果的です。

「頑張って働く」ことは大事ですが、カラ元気は要注意。
また忙しくはないが、部署や仕事が合わないというのもストレスの元。
やりがいを感じなくなるのも「健康の黄色信号」です。