終身雇用制の終わり

新卒の就活ニュースが多い昨今、転職も増えています。
年間就職者の中で中途採用者は、実に6割(厚生労働省「雇用動向調査」2016年より)にもなっているよう。
半数以上は中途採用という時代、2018年3月には「年齢にかかわりない転職・再就職者の受入れ促進のための指針」(以下、転職指針)が策定・施行されたよう。

「就職は年齢を問わない」時代が、もう当たり前になっているのです。
とはいえ、転職希望者数の数値は、
25~34歳で39.3%、35~44歳29.7%、45~54歳29.8%(総務省「労働力調査」より)と、35歳以上になるとやや低下。中高年の転職は不利という状況が改善されていないのも事実。

施行された「転職指針」に期待が集まります。
この指針の目指すところは、中高年層が自由に職場を移動できるようになれば、労働者の流動性はかなり高まる。
また近年、労働環境はどんどん変化していきますが、それに対応しやすくなるため、企業の生産性も上がる。

そして中高年の転職が当たり前になれば、そのためのキャリア形成を行う土壌もできる。

この2つが大きな目的になっているよう。
さらに中身を具体的に見てみましょう。

企業側は何をすべきか?

中高年の転職を促進するため、企業は何をすべきか?
まず募集、採用時の取り組みを変えること。
中途採用の場合、職種やスキルを限定して募集することが多い。

営業など経験がない人が多い場合、希望者がないままになる。
その代わりに事務職に応募が殺到するというミスマッチングがおきがち。

しかし、営業経験がなくても、営業職に向いている人というのはいます。
営業方法自体、企業によりかなりやり方も異なる。
元のキャリアに捉われない柔軟な採用方法が求められているようです。

次に入社後の支援も大事。キャリアを積んだ中高年だから、すぐ即戦力になるわけではない。
その職場で働いていくためのバックアップが大事、具体的にはメンターや同世代の社員のフォローが取り上げられています。
こういったバックアップがあれば、すぐ即戦力になるのも、中途採用者の強み。

最後に、転職が当たり前の時代、それを前提した人材育成をすること。
専門性を高める職場環境作りなどが求められているよう。

転職したい人はここに注意

では転職する中高年は何に気を付けたらいいのか?
企業側の注意を裏返して考えるといいでしょう。つまり「元のキャリアに捉われ過ぎない」
「キャリアアップのための学習を積極的に受ける」
「転職指針」の施行を受け、中高年の「学び直し制度」は充実していくと考えられる。
そういったニュースを見逃さないことが大事になるよう。

今後、転職はどんどん当たりまえの時代になっていきます。
採用する側、転職する側、双方心構えをしておき、具体的な行動に移すといいようですね。