スタートする前に悩む日本

ビジネスで、新しいことを思いついた。「こんな案はどうでしょう。」
と言いたい。
でも部長は忙しそう、それ以前に「昨日の書類をやれ」と言われそうな気もする。
しかし、放っておいたらこの案、隣の2課の社員に取られそう‥。

こうして結局「この案」は陽の目を見ることがないままになってしまった。
日本企業でよくあることですが、この「案」をすぐに提案、どんどん膨らませて価値のあるものにする。
そしてお金に換えるという作業をスピーディーに行うのが、米国など他国企業。

日本がビジネスの世界から取り残されていくのは、主にこの「スピード感のなさ」が原因なのです。

では、なぜ上の話はスピードを欠いてしまったのかを検証してみますと‥
1、 部長への忖度
2、 同僚への不信感

の2点があります。
「部長は聞いてくれないだろう。」と思っている時点で「部長への不信感」があるとも言える。
相手を信じていないので、頭の中で勝手なシミュレーションが行われ、アイディアが外に出ないままになってしまうのです。

「これ、どうでしょう」「お、話し合いの時間を取るか!」
ということが、いつでもできるという土台があれば、色々なアイディアが埋もれず表に出てきますね。

チームに大事なのは「信頼関係」

相手を疑う、尊重しない、という考え方だと、まずアイディアが出ない。
そして相手のアイディアの揚げ足を取ることに専念してしまう。
「建設的」と言われる行動から、どんどん遠ざかってしまいます。

日頃から、チーム全員を信頼していれば「こんなこと思いついたけど」
と、すぐ口に出きる。
仮に、その時忙しくても、自分のペースを崩さない方法で、誰かのアイディアを膨らます時間を取る、という発想が出てきます。

これを実践しているのが「グーグル」
人を疑う時間=無駄、と考えられています。多人種、多宗教な社員で構成されている会社。
信頼を前提条件にしないと、無駄が増え、多様な意見がゴミになってしまうからなんです。

グーグルでは、多忙な人に相談を持ち掛ける場合、まず「1on1」(ミーティング)を入れてほしいと頼みます。
持ちかけられた相手は、自分の好きなタイミングで返信、必ず15分程度のミーティングが設けられることになっています。
こうして上司と部下、同僚同士の信頼を築きます。

こうなると、アイディアの提案は早い者勝ち。
そして誰かが出したアイディアに対して「根拠、保障」など「やらない理由探し」をすると、そこで無駄な時間が発生する。
それよりは、リスク管理を考え、実践してしまう方が有益になる。
ネット社会の現在では、より「早い者勝ち」が勝つ傾向にあります。

忖度や気遣いは大事ですが、ビジネスのスピード競争に勝つには、それらを捨てる。
そのために「対等な信頼関係を築く」ことが、スピードアップにつながります。