働きたい女性と許さない環境

総務省の「社会生活基本調査」(2016年)で、共働き夫婦が担う家事(炊事、洗濯、掃除)の平均時間(1日)は夫が14分、妻が180分と、恐ろしい格差があることが判明。

この調査対象になっている共働き夫婦は、子供あり、なし、の両方を対象にしていますが、あまり差はないよう。子供がいてもいなくても家で忙しいのは女性ということのようですね。

この状況が変わらない限り、女性の社会進出には限界があります。
ま婚姻率も出生率も大幅アップも期待できません。
解決方法はないのか?

この結果の原因を分析した興味深い記事があります。
この記事では「女性はもっと働きたい」と思っているが、そうはならない状況があることが解ります。
ここから解決の糸口が見えてくるかも。

家事をする気はない夫

日本総合研究所が2015年3月に東京圏で暮らす25~44歳の女性を対象にしたアンケート結果を見てみましょう。(※2017年3月の追跡調査結果を含む)

共働き夫婦の女性が、実際に行っている家事の比率、理想の比率を尋ねた結果では「家事作業全体の80%以上」(42.5%)を行っている女性が最も多い。
そして、理想の家事の分担比率は、「全体の40%以上60%未満」(48.7%)が最多となっています。

また稼ぎの現状と理想を男性に訊いた結果では、「全体の40%以上60%未満」が(30%)が最多、理想も同じ「全体の40%以上60%未満」。

つまり男女ともに、もっと女性が働いても良いと思っている。
しかし、男性側は「妻がもっと働いてもいいと思っているが、自分が家事をもっと負担する気持ちはない」という結果が見えます。

これについては「実際に女性が働いてしまう方が良い」という見解もあり。
男性がやらざるを得ない状況に追い込むのも、1つの手かもしれません。
しかし、そこには大きなハードルがあります。

男は働くもの

上の調査では、残業の多い職場で働く男性と、そうでない男性の場合、家事負担の割合に差が出たというのです。

子育て世帯で考えてみましょう。「今日は残業をしよう、また息抜きにちょっと遊んで帰るかな」と妻が考えた場合、夫が家を守ってくれるなら、どちらも安心してできますね。

しかし、「夫は今日もまた遅いんだろう」となると、保育所に子供を迎えに行かなくてはいけない。その後の家事も自分がしなくてはいけない。
絶えず、家を守ることを考えておかなくていけません。

まだまだ職場も個人も「男は働くもの」という意識が強い。
そのため、男性社員の「家のことがあるので、早く帰ります」という発言は、前提されていません。
男性の長時間労働意識が改善されない限り、家事負担は増えない。

最後に、男女とも働くのなら「家のことはアウトソーシング」という提起もされています。そのためには「女性の収入アップ」が必須。

男性の長時間労働を改善して、女性の仕事量を増やす。
そのために、在宅ワークなど多様な働き方を増やしていく。男女双方の労働環境の改善が、極端な「家事負担格差」解消の道につながるようです。
それにしても、男性の1日14分は何をしているのか、気になりますね。