質の維持、人材の維持

農林水産省の「さとうきびキャラバン」が鹿児島県、徳之島に到着。
同町役場で話し合いが行われたようです。

この「きゃらばん」隊は沖縄、鹿児島両県のさとうきび栽培の低濃度対策、働き方改革を目的に結成されたもの。
この2点が意見交換の争点です。
さとうきびの低糖度現象は17年度に発生。国は、かん水対策などへの財政支援のほか、自然災害などで収入が減少した場合に備え、19年から始まる「収入保険」への加入を提案するなどの意見を出したよう。

また働き方改革としては「ハローワーク活用」「外国人活用」そして「宿舎整備」など、人手不足を補う方法が提案されたようです。

近年、徳之島でのきび栽培は高齢化、植え付け~収穫を受託業者に委託するケースも多く、そのため、収穫後の適期管理に遅れが出てしまうことがあるよう。
そのため質が落ちている可能性もあることから、他の協力者も得たいというのが、現場の声のようです。

農作物栽培というのは、働く時期が限定されている、また自然災害などの影響を受けやすく、状況の変化が大きい。
そして土壌な事情に精通している人間でなければ、栽培自体も難しいというハードルの高い仕事。

とくにさとうきびの場合、米と同様に「国の保護を受けている」作物でもある。
人手不足解消と同時に、質を維持することが大きな課題のようです。

砂糖の自給率は

砂糖の自給率は約4割程度。さとうきびの他、北海道の「てんさい」などが原材料になっています。
砂糖は、日本人が口に入れない日はないというほど、おなじみの調味料。
そして海外産の原材料はとても安いため、国内のさとうきび栽培を国が保護しているのですね。

とはいえ、実際に作る人がいない、技術もない、となれば生産は不可能。
また低濃度のように「質の悪い」作物ができてしまう。
下手をすると「国産はまずい」と売れなくなってしまう可能性も出てくる。

そのため生産者の数の維持、そして優良な作物を栽培できる生産者の維持が大事になります。
もちろん農作物栽培についても、IT導入など色々新しい試みが行われていますが、栽培の少ない作物、儲けの出ない作物については、人材不足になりがち。

砂糖のように「良質な国産品」の存在がおびやかされるケースの他、地域の農産物の消滅など、あらゆる害が考えられます。

優れた農産物の栽培ができないと、お金を出して安い農作物を他国から買うことになる。経済的に国が困窮した場合どうにもならない。また安全性にも疑問が残る。
何より世界遺産「和食」が消滅する可能性も出てくる。第1次産業が衰退することで失うものはとても大きい。

最近、若い人が就農するケースが増えている反面、余った食物廃棄物は多いという問題もあります。
作り手に関心をよせることで、日本の農作物の栽培事情は改善できる可能性もある。

また近年「かつてない」と言われる災害が多発、農作物に大きな被害を与えています。国はこの対策もしっかり考えてほしいですね。