専業主婦でも稼げる時代に

バブル以降の売り手市場と言われる現在、主婦の再就職の条件もかなりよくなってきているようです。

引用記事には、女性3名の実例が出ています。
まず1人目は、不妊治療のため広告代理店を退職。自分の都合で時間調整が可能な派遣会社に登録した女性。
週4日、ウェブコンサルタントとして勤務。時給はなんと4000円。
高給の理由は、この女性にマーケターの経験があり、語学力を含めたマーケティング力があるため。
めでたく妊娠発覚後は在宅勤務にシフトするよう。

2人目は専業主婦の女性。派遣会社に登録しようとしたところ、正社員のオファーあり。「気遣い力」が接客、営業に有効と判断されたよう。
PTAなどの経験が「キャリア」として認められたようなのです。

続いて3人目の女性は、高収入の夫がおり、自身は趣味のハンドメイド作品を販売。数万の利益を得ていたが、夫から嫌味を言われ関係がギクシャク。
「就労」して夫を見返したいという思いから、パート募集に応募。

そしてやはり「正社員」の打診があったよう。しかし家事と仕事の両立を考え、やはり週3のパート勤務にしたようです。

なぜ彼女たちは「難しい」と言われる正社員の道を簡単に手にすることができるのか?
それは空前の人手不足だから。これまで就職弱者になっていた主婦はもちろん、外国人、高齢者は、今や立派な戦力なのです。

消えない労働格差

しかし、この3人の女性、めでたく就職したものの、その後の結果に差が出たよう。
元専業主婦の女性は、退職。その理由は「定時退社できない」ことでした。
17時退社ができれば、子供の送迎などが可能だと思い始めた仕事ですが、実際の終業時刻は20時以降。
家事、育児との両立ができず1か月で退職することに。

そしてハンドメイド作品を売っていた女性も、別の仕事に転職。
仕事内容に問題はなかったが、いざ働いてみると案の定「ワンオペ育児」に。
しかし、元々関係がギクシャクしている夫に、家事、育児を頼むくらいなら、自分でやる方がよいという理由で、より負担が楽な職場へ転職。

やはり女性の就労は簡単ではないようです。
最初に出てきた女性が時給4000円を稼げるのは「スキルがあるから」。
人手不足とはいえ、スキルの有無などによる賃金や待遇の格差は大きく、またどんどん開いていくようなのです。

現在、派遣の時給最高額は7000円とかなりの高額。
というのも、高スキルの人材を雇おうとすると、かなりの月収を企業は払わなくてはいけない。
時短で派遣やパートを雇えば、かなり「お得」になるという理由。
現在、派遣登録者のメインは3,40代。最高年収は500~1000万円にもなるようです。

しかしこの金額を稼げるのは「スキルのある労働者」。
そうでない場合は、やはり賃金を抑えられる傾向にあるよう。
実は現在派遣の平均給与は下がりつつあります。主な原因は「医療、介護職の賃金」
ハードワークで賃金低めという仕事が、まだまだ多いよう。

しかし、仕事があるだけよいと言えるかもしれません。単純事務作業はどんどん自動化、機械任せというジャンルも増え始めています。
稼げる労働者、そうでない労働者、仕事がない人、労働格差はどんどん広がっていくようですね。