育児をしたいワーキングマザー

女性の社会進出のために「もっと保育所を増やそう」と言われています。
実際、保育所は足りておらず、子供を預かってもらう場所がなく働けない母親もたくさんいます。

では、保育所に子供を預けている母親は、安心してバリバリ働けるのか?
というと、これもまた違うのです。

ワーキングマザーの本音は「仕事をしたいが、それ以上に子供の成長が大事」。
できれば、子供を近くで見ていたい思いが強いのです。

そんな母親のニーズに応えているのが、保育サービス付きシェアオフィス「マフィス」。マフィスを経営するオクシイ(東京・渋谷)の高田麻衣子社長は、自身の体験から、子供と一緒に仕事をできる場所づくりを考え付いたよう。

高田麻衣子社長の体験や考え方から、ワーキングマザーが「本当に望む働き方」が見えてきます。

「マフィス北参道」は今年4月に開設した誕生まもないコワーキングスペース。
1階はオシャレなコワーキングスペースですが、2階に上がるとそこは「育児エリア」子供たちが遊び、食事をする保育施設になっているのです。

会員制になっており現在は60人弱が利用。日曜以外の決まった時間にいつでも利用可能。
ここを利用している人はフリーランスの女性から、会社勤めの男性までさまざま。コワーキングスペースだけを利用する人もいます。

そして、ここを利用する母親の特徴は「長時間、子供を預けない」フリーランスであること。
週3,4日数時間仕事をするというケースが多いのだそう。

この場所を利用する人たちは「週5日バリバリ働きたいわけではない、好きな時に働きたい」という考え方の親が多いのです。
ですから、元々会社員ではなく「フリー」という働き方をしている人も多い。

しかし、今の保育所はそこまで細かいニーズには対応していません。

コワーキングスペースで起業する

そもそも「柔軟に子供を預ける」という発想は、高田麻衣子社長が「小1の壁」にぶつかったことによるもの。小1の壁とは「学童保育の利用」のこと。

小学校入学は子供にとって大きな出来事。親に話をいろいろ聞いてほしい時期です。

しかし、現実には長時間学童保育に預ける、もしくは仕事を諦め、学校の終業時刻には家にいるようにする。この2つしか選択肢がありません。
しかし、コワーキングスペースがあれば、そこに柔軟性を持たせることができる。
親の望んだ育児ができるのです。

ここを利用する人たちは、フリーすなわち専門職が多い。ここに来る人たちでチームを組めば、1つのプロジェクトができる。
全員、賃金よりも「柔軟な働き方」を希望しているため、「安いが柔軟性が必要な仕事」を引き受けることができるのです。

育児と仕事の両立は、器ありきではなく、親の希望に合わせて器を作っていく方が、素晴らしい場所ができていく。その見本がマフィスです。全国にこういった動きが広がっていきそうですね。