いつでもどこでも働いていいと言われても

労働時間より結果を重視する、政府が示した「働き方改革」はここが重要な点。
そして他ならぬ企業がその必要性を感じています。

しかし、現実には「やっぱりこれは終わらせて帰ろう」「上司が帰っていないのに先に帰るのも」という理由で進んでいない働き方改革。
この土壌が「産休を取りづらい」など、女性の働き方が進まない大きな原因にもなっています。

そんな日本企業の風土をよい意味で壊し、自由な働き方を実践しているのが「日本法人ヴイエムウェア」です。
元々米国企業であるため、比較的自由な働き方が取り入れやすかったようです。

同社の特徴の1つは「自分のデスクがないこと」。一見すると喫茶店や居酒屋にも見えるベンチ型の長椅子で、pc業務、スマホで会話、数人で議論と、社員それぞれがまったく別の作業をしているのです。

元々ヴイエムウェアはIT系企業、どこでも働けるシステム自体をウリにしているだけに、環境整備がしやすいという特徴があります。

しかし、そんな会社であっても、実は改革は簡単ではなかったようなのです。

社長の奮闘、女性社員の奮闘

代表取締役社長のジョンロバートソン氏いわく「当初は日本的風土が根強く残っており、長時間労働が当たり前だった」とのこと。
しかし、IT企業がこれでは説得力がない。とにかく休め、有休を取れと言い続け、その結果「出社していないが、業績は落ちない」ことが証明されたよう。

「休み指令」を出した時のジョンロバートソン氏は社長ではなかったそうですが、外資系企業でもここまで言い続け、結果が出ないと「休めない」のが日本人のようですね。

また同社の改革を後押ししたのが女性社員。
ジョンロバートソン社長は、一度シンガポール勤務をして再び日本勤務になったそうですが、その際のカルチャーショックが「女性、外国人、海外留学者の少なさ」だったそう。当然、意見も画一的。そのため社長就任とともに推し進めたのが「社員の多様性促進」。

現在それを現場で実践しているのが、小林泰子氏。同社には中途入社されたようですが、「ぺちゃくちゃ」というプレゼン方法を始め、どこでも働ける環境づくりを促進。

そもそも小林泰子氏本人が、長野県軽井沢在住。自宅勤務率が高いかわりに「顧客にはベストなものを提供する」ことがモットー。

そんな環境のもと、育児をする女性社員だけでなく、イクメン男性社員も増えているようです。
また、すでに「自分の好きな働き方」が定着しているため、社員が「希望する国で働く方法」など、いろいろな働き方を考え、実践に移し始めているようです。

うらやましく思える環境ですが、こんな会社の第一歩は「休む勇気」から。
「自由な時間、自由な場所で働く」ことは多くの労働者の望みでもあります。そのための1歩を踏み出すことが大事なのですね。