インプット量が少ない日本の労働者

インプット量が少ない日本の労働者
日本企業に勤める労働者の特徴として「雑談が少なく、情報インプット量が少ない」ことが挙げられます。
「情報のインプットは、毎日勉強してしっかりやっているぞ」という人もいるでしょう。それでは足りないのです。
どういうことなのか?

サイボウズ株式会社 社長室フェロー 野水克也氏と『話し下手のための雑談力』 (幻冬舎)著者である沢渡あまね氏の対談から、その答えが見えてきます。

何かのアイディアを出して、それを伝えることは「アウトプット」。
そのためには「インプット」が必要ですね。
インプットのために勉強をして知識を身につける。それも1つの方法ですが、それでは学びの幅がとても狭くなってしまいます。

例えば「オフィスソフトの使い方」を学ぼうとしたときに、それしか学べないことになる。
しかし、雑談の中で「最近、タブレットでもオフィスソフト入っているタイプ多いよね。」と言われたとしましょう。
ここで、全く違う情報が1つインプットされることになります。

そこから「ということは、通勤時間が長いから、電車内で作業できるな。」という発想も生まれる。
その雑談相手に「よいタブレットの選び方」を教わることができます。

すると「オフィスソフトの使い方」は、かなり幅が広がることになります。
これが雑談によるインプット。

そして、この話をした相手が顧客の友人ということもある。
すると、顧客との間でその友人の話題を持ち出せる「あの人、モバイル詳しいんだよね」
仲が深まる上に、さらなる「インプット」もできるのです。雑談は「インプットの連鎖」を生むのです。

喋る上司でなくてはいけない?

しかし仮に上司がとても口数が少ない人だったとする。
基本的にこういうタイプが人を束ねるのは、どうかと思われますが、必要なことをきちんと伝え、人の話を訊くタイプであれば問題はありません。

雑談力とは、やたらに口数が多いことではありません。
人の話をさえぎり「俺は俺は」ではコミュニケーションは取れない。

むしろ「部下に話をさせやすい環境」を作る上司の方がはるかに望ましい。
雑談には、リアルトークもありますが、チャットなどSNSの活用方法もあります。
メールの場合、企画案がないのに「件名」を入力しようとすると、とまどってしまいますね。
でもSNSの場合「そうでした。その話ですけど」と、思い付きで口をはさむことができます。
メールからチャットに変えるだけで「雑談」=インプット、アウトプットの場が広がるのです。

この対談でお2人が否定しているのが「頭ごなしに叱る上司」
雑談の場ができない、インプット、アウトプット両方の場を部下から奪うタイプです。
こういう上司を持ってしまった場合「転職が賢明、会社がつぶれる」とまで言われています。無駄にいばる上司を持つ社員の皆さん、自分の上司は大丈夫ですか?