チャレンジより「楽して稼ぎたい」

「今どきの新入社員は」というのは、いつの時代でも言われること。
では2018年現在の新入社員にはどんな傾向があるのでしょうか。
それを調査したデータがあるようです。

公共財団法人日本生産性本部と一般社団法人日本経済青年協議会が2018年度の新卒社員1644人を対象に「働くことの意識」を調査した結果が引用記事。

これによると、まず「働く目的は?」の問いに対して1位は「楽しい生活」で
40%強、次に「経済的に豊かな暮らし」。この回答はどちらも右肩上がりです。

逆に「自分の能力を試す」「社会の役に立つ」は1割程度、しかも低下傾向にあります。

先輩社員から見ると、新卒社員は「楽して稼ぎたい」と思っているように見える。
しかも会社の役に立つ意識は薄い。
会社は当然、自分の社に役に立ってもらうため人を雇い、お金を払っています。
「今どきの若い社員が使えない」と思う可能性も高くなりそう。

さらに「デートと残業どちらを選択?」については、仕事を選んだ社員が68.5%
10年前のデータでは81.4%となっており、やはり「遊び優先」の傾向が強いよう。

「またリーダーになるより従う方がいい」にイエスと回答した社員は半数超え、また「会社はお金を稼ぐ場所であって面白いものではない」も4割強で、どちらも増加傾向に。
この辺りで上の世代の社員の怒りをかなり買いそうですが、逆に言えば「過労死の危険」を選択する危険性が少ないとも言える。

「理不尽にノー」と言える世代

昭和世代は、かなり会社に忠実、ノーとは言わず会社に尽くすという価値観を持つ人が多い。
そのため、理不尽な要求も呑んでしまう。この弊害が最近あちこちから出ていますね。
そういった傾向を変えるのが、今の若手社員とも言える。

また副業をしたり、家族を大事にしたり、1つの軸足を持たないのも今の若手社員。
仕事には冷めているが、趣味や地域社会において熱く貢献している可能性もあります。「仕事一筋ではない」ことを一概には責められないようです。

とはいうものの、これで誰が会社を引っ張っていくのだ?ということにもなります。会社に対して貢献するということに面白みを感じてもらわなくてはいけない。

もしかすると、昭和世代は「面白くないことをやるべきだ」という根性論で会社に貢献していたのかもしれません。この考え方が理不尽な指導につながったりもする。

そうではなく「会社に貢献すること」は「自分の生活を充実させる」こと。
そうなれば、古き時代の悪習を捨て、結果を出して正当に認められる企業づくりができます。

それには、まず「会社に貢献することが生きがいにつながる」という指導をしなくてはいけない。
このハードルは、なかなか高そうですがベクトルの違いこそあれ、いつの時代も「若手は‥」という文句は出てきがち。このアンケートを指導の参考にするとよいかもしれません。