インタビューコラムも最終回を迎えました。

最後に投資した側にとっての最大のリスクである、倒産についてクラウドキャピタルさんと議論しました。日本人の投資ビジネスに対する考え方、理解が最大の焦点となったわけですが、それは一体なんでしょうか。皆さんも考えながら読み進めてみてください。

 

 

まずは気になる「手数料」

 

岡部: 手数料はおいくらくらいになりますか。

 

男性A:集まった分の20パーセントです。

 

岡部:1,000万集まったら200万ですか。

 

持田:僕も手数料20パーセントは高いと最初は思いました。だけど、マーケティングの費用として考えれば、全然安いかもと思います。事業を起こすときに広告宣伝費を考えていない人が多いので。

資料にも書かれていますよね。手数料等と。

 

男性A:はい。内訳は全て記載されています。

 

持田:では、そこを見れば詳しいことはわかりますね。

 

岡部:募集しても集まらないこともある一方で、「集まりました、ではやってみます」と言って翌年こけてしまいました、ということもあるわけですよね。

 

男性A:もちろんありますね、ベンチャーは。

 

岡部:すごい水物ですね。

 

持田:だから投資家がお金を出しているだけでは育たないと思います。本当に知恵や、人脈など、いろいろなものを足して一緒に育てていく、というモチベーションですよね。

だから経営者が投資家に会えるのはすごく良いと思う。お客さんを直接紹介してもらえば生き残れますからね。それをマーケで取ってくるのは大変なので。

 

岡部:同じような分野で歩いてきた方が投資家だとしたら、ちょっとしたコツとかも教えてもらえる。

 

持田:経営者の社会は強いですからね。皆で育てていかないと。

 

男性B:僕たちも本当に水物だと思います。しかし一方で世界中を見回しても、ベンチャー企業はこういうものです。だからリスクマネーと呼ばれているのです。

逆にいうと「こういったものだ」ということを日本に根づかせていかなければならないと感じます。

 

 

ベンチャーには避けられない?倒産の壁

 

男性A:倒産もあり得る、ということを我々自身がきちんと言わなくてはいけない、しっかりと理解してもらうようにしなければいけない、ということがあります。

イギリスでは、調達成功案件の会社生存率というものを出しています。調達した1年では99パーセントが生存していて1パーセントが生存していないのです。

2年以内で4パーセント、3年で11パーセント。6年で40パーセントですね。

 

 

岡部:倒産のリスクは少なくとも、避けられない。

 

男性A:そうです。海外の事例を見てもこれぐらいは出てしまうのです。だからここについては理解してもらう、というかたちです。

 

岡部:日本人の国民性的にはなかなか「理解してください」は難しい分野なのかもしれないですね。

 

男性B:まず日本人の金融リテラシーの低さ、あとリスクヘッジというものを学校で一切習っていない。というのが原因かなと思います。

 

岡部:銀行に預けておけば大丈夫みたいな。

 

男性B:そうです。そこに根本的な問題があると思っています。

 

持田:成功事例が増えればいけるのではないですか。成功体験、成功事例が。IPOをしていただいて、オーみたいな。

 

男性B: IPOというものに対しても受け入れられない人もまだまだいると思います。難しい領域だと思います。

 

持田:世代が変わりながら、若返るしかないですね。

 

男性A:ただパフォーマンスとかで見ていくと、これはアメリカの株式投資型クラウドファンドに近しいものという感じですが、IRRという数字で評価しています。これが年利です。全部に入れた場合、平均すると年間で46パーセント、というのがアメリカのものです。トップのベンチャーキャピタルより高い数値です。

 

持田:実は勝ちパターンかもしれません。全部に入れる。

 

 

ニッポンの若者よ。ゲーミフィケーションな起業もありだ!

 

男性A:われわれとしてやりたいのは、全体として入れていた場合にはちゃんとプラスになるものを作らなくてはいけないです。あとはそもそも投資するときに節税もあるので。

 

持田:エンジェル税制が適用されて。

 

男性A:まあまあパフォーマンスが出せます。あとは換金性の部分は課題として残っています。そこに換金性もしっかり入れると、よりハードルが低くなると思います。

 

持田:そこまでできたら面白いですよね。「だから君も起業したほうがいいよ」

 

岡部:「とりあえずやってみよう」の部分がすごく合っているのかな。「起業してみよう」でも5年後生き残っているかどうかは本当に分からない世界だから、ということも踏まえた上で「とりあえずやったら」

 

持田:ゲームオーバーにはならない、ということをちゃんと伝えておけば大丈夫だと思います。僕がヒューレットパッカードを辞めて起業したときは、本当にイチかバチかという世界観でしたからね。「マジ死ぬ」みたいな。

 

岡部:このようなデータは日本にはありますか。

 

男性A:日本は我々が一番最初にはじき出していけたらと思っております。まだ2年ちょっとなので。

 

持田:お、それは期待して待ちたいとおもいます。それではこの辺りで、本日は長い時間ありがとうございました。

 

 

まとめ

 

日本人はビジネスや金融、投資といった経済的な分野に対して、視野がまだまだ狭いと言えるでしょう。

確かに、専門的な用語が難しいということもあるかと思います。しかし、そこを面倒だと思わずに調べて理解していけば、わりと簡単に仕組みを理解することができてしまうものです。

そのうえで、リスクへの理解やリスクを受け入れる体制も変わってくると、僕は思うのです。

今は、本当に起業しやすい時代になったと感じています。しかも新しい投資システムも生まれてきたのですから、このチャンスを活かして、挑戦してみましょう。