起業に対する考えを酸いも甘いも経験してきた借金玉さんの考え方は、これからの日本経済や起業を目指す人にとってとても力になると僕は考えます。

彼の話を聞いたうえで、今後の僕たちの人生も考えていきたいと思います。

 

 

起業は恐れるものでは無い。トライするもの。

 

僕の書籍の中でも繰り返し、「起業を恐れることはない」とお伝えしていますが、実際に起業家でもある借金玉さんに、改めて「起業」への考えを聞いてみました。

 

起業というのは、その才能を持っている人が自分の中にあるものを言語化して、引き出すことに成功した場合で、成功できるのは極めてレアケースです。

ほとんどの場合、追い込まれそうなっているのだと思います。人は追い込まれると、生き残るために、その人が持つあらゆる力を発揮するようになります。「火事場の馬鹿力」的な感じです。

 

自分の場合は、サラリーマンが向かないと早い段階で気づいたので、ではどうやって生きていこうかと試行錯誤の末、起業家を経験し、今があるという感じですね。

今でさえ、自分らしく生きるには、さらにどうしたらいいのか、常に模索中です。たぶん死ぬまでそんな感じだと思います。

誰にでも適職はあると思いますし、年齢とともにその選択の幅は狭くなっていくのが現実です。常に自分の適性を掘り下げながら、三角形の頂点に向けて適職を尖らせていく必要があると思います。

そうすれば、それに集中することが生活の中心になりますしね。

 

借金玉さんは、自ら起業し、大失敗した経験(大きな借金につながり、それが「借金玉」という名前の由来)もあります。それでも生きることを諦めず、常に前を向こうとしているのがよく分かります。

借金玉さんの特性上、確かにバーチャル社員として、メンバーに参加することが難しいプロジェクトもあります(往々にして「締切」が必要なものですが)。でもやはり、彼の言葉の持つ力や、周りへの影響力はすごく大きい。

えらてん君もそうですが、僕は、彼らのような人材は、それこそ村尾さんの生徒さんたちの、お手本ともなるような生き方をしているのではないかと思います。

できるとき(体調の良いとき)に仕事をして、その都度、周りに大きく影響を及ぼす。かつては日陰の存在だったかもしれませんが、今の時代は彼らを受け入れる、大きな土壌があります。

こうした生き方も、彼らの生き様なのです。

 

 

被雇用者として人生を終えるのか

 

借金玉さんのお話を考察してみて、次のことを考えてみましょう。

 

人生100年時代――。そう聞くと、何だかバラ色に思う人もいるかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか。

2019年6月、金融庁は「老後の生活資金は2000万円必要」という試算を出しました。もちろん、これは誰にでも言える数値ではありません。それまでの生活スタイルや住居の違い、実際にもらえる年金額などによっても変わります。

しかし、日本人の平均寿命は延伸傾向にある一方で、「65歳定年」はいまだに変わりません。かつては「老後資金は1000万円」といわれたときもありましたが、定年後の人生の時間が長くなった分、老後資金はより多くのお金が必要になるのです。

 

 

65歳から80歳までの15年間、あなたは何をして過ごしますか?

そして80歳を過ぎて要介護になった時、あなたはどうやって生きていきますか?

定年まで長時間労働も厭わずにがむしゃらに働き続け、定年を迎えたとたんに社会から隔絶され、長い余生を趣味もなく収入も無く過ごす……そんな未来を想像できますか?

 

 

世界一の長寿国ニッポン、定年後は何をする?

 

アナタが今サラリーマン(=被雇用者)で、あと何十年かで定年を迎えるとします。現在も「高齢者が働く仕組み」はありますが、概して月額数万円くらいの「アルバイト」という働き方が一般的です。

中には定年退職した会社や、その系列会社で再雇用される場合もありますが、大企業になるほど怖いといわれている「役職定年」もあります。

65歳とはいわず、50歳代後半くらいまでに一定以上の役職に就かなければ、社内での仕事や居場所が無くなっていくのです。もちろん、表向きは「子会社へ出向」もありますが、今までのキャリアを活かせるかというと、そうでもないのが現実です。

人生100年時代なのに、その折り返し地点ですでに「働き方を選べない人生」になることも、少なくはありません。

ですから、定年後の生活を、まだまだ選択肢が多い今だからこそ、しっかり考えていかなくはいけません。

 

 

まとめ

 

借金玉さんのように波乱万丈な生き方もあれば、確実に人生を滞りなく歩む生き方もあると思います。

しかし、今の時代は、寿命が延びてきていること、少子化が進んでいること、心に何かしらの問題を抱えている人の増加などが複雑に絡み合い、確実に笑顔で余生を過ごせる老後の夢は崩れつつあります。

とはいえ、今後の選択肢が多くあるのも事実。一人ひとりが希望を失うことなく、しっかりと考えていきましょう。