社長だからといって、ただ単に偉そうに仕事を任せているだけでは、できるバーチャル社長にはなれません。ときにはチームのメンバーとして、共に働くことも必要になるのです。

チームメンバーとして的確な判断ができるように、経験を積んでおくことが大事であると今までにもお話してきました。そこで、今回は経験を積むのに適した方法の1つとして、クラウドソーシングを紹介していきます。

 

 

地方で起業し、バーチャルでも働ける職種はコレだ

 

これまでに「バーチャル社員側の視点」で働き方を考えてみましたが、バーチャル社長自らが、どこか別のチームのメンバーになることもあり得ます。起業したばかりの頃はむしろこうした経験をしておくことで、バーチャル社員たちにとっての「心理的安全性の高い環境」や、「生産性を高める環境」をつくることも、できるかもしれません。

その場合、バーチャルでの仕事を知るなら、クラウドソーシングという仕組みを利用するのもよい方法かもしれません。あなたのスキルや細切れ時間を高く評価してくれる企業はきっと、日本のどこかにあります。

例えば、日本のクラウドソーシングの老舗ともいえる「株式会社ランサーズ(以下、Lancers)の例」から、地方在住の起業家でもバーチャル社員として働くことができる職種をみていきましょう。

 

Lancersでは、発注側をクライアント、受注側をランサーと呼びますが、非常に多くの職種にカテゴライズされています。ランサー側からみると、2020年1月現在、9カテゴリ49の職種(トータル277)での登録が可能となっています。

Lancersによると、ランサーとしての登録者数は、多いほうから順に、

1位:エンジニア

2位:デザイナー

3位:ライター

となっているそうです。

 

一方で募集される案件の内容はどうかというと、上位3位までは登録しているランサーの順位と同じ。クライアント側とランサー側との均衡が取れた状態といえます。

Lancersはもともと、デザイナーの分野から構築されたマッチングシステムだそうで、そういった関係もあって、Webデザインやロゴ作成、イラスト作成のようなアートやデザインに関する案件が多い傾向があるようです。

また、昨今のAIやIoTのようなテクノロジーの発展や流行の変化に伴い、やはり優秀なエンジニアの確保は企業側でも難しくなっています。こうした背景もあり、エンジニアに対する案件が増加傾向にあります。

ライターも然りで、SEOに取り組む企業が増えたことなどが、案件増加の要因と考えられます。

 

これらの職種は、プロジェクトがスタートするときは多くの人材を必要とします。しかしプロジェクトが軌道に乗れば、あとは保守運営に人をアサインすれば良いわけです。

企業側で多くの人材を「雇用する」必要性が低い場合は、クライアントである企業側と、ランサーである働き手との間に、win‐winの関係をもたらしています。

 

 

報酬はそこそこでも、比較的簡単に始められるのは

 

まずは下図をみてみましょう。こちらはLancersでの職種と、報酬の目安を簡単に示したものです。

 

 

これをみると、エンジニア、コンサルタント、デザイナーあたりの報酬が高そうです。前述のような、ランサー数も案件数も多い職種は「納品物」を必要としますが、ここ最近ではコンサルタント系への需要も高くなっています。

一方、ランサー数・案件数ともに多いライターですが、こちらは報酬面ではあまり高くはなっておりません。なぜかというと、ライティングの内容として、アフィリエイトやブログ、体験談など比較的専門的なスキルを要せず、隙間時間を活用できる案件も多く登録されているためです。その上で平均を出すと、全体的に報酬面が低めに出てしまうのでしょう。

これらをふまえて考えると、最初は専門的なスキルがあまりなくても、パソコンとネット環境があれば始められるライターから挑戦してみるのが、比較的簡単かもしれません。文字を書く、文章を書くということは、どのような仕事にも通用するスキルといえるからです。

Lancersで多くの案件を受け、クライアントから高評価を得ることができれば、これを自分の成功体験という実績とし積み上げていくことができます。そして、さらに大きな案件へとつなげていける可能性へと発展していくでしょう。ただし、Lancersも「実力がモノをいう世界である」というところがポイントですので、丁寧な仕事をコツコツと積み上げていくことが必要となります。

 

 

まとめ

 

何から始めたらいいのか分からないという方は、クラウドソーシングを利用して自分で合うものを見つけるのも、1つの方法ではないかと思います。

まずは興味のある職種から始めてみてはどうでしょうか。新しい発見や世界と出会うことができるかもしれません。そして、その経験が起業した自分の会社で活かせるときがやってくると、僕はそう感じます。