仕事を誰かに頼むときにも、心得というものがあります。お互いが気持ちよく信頼関係を構築し、対等であるためには、依頼する側(ここではバーチャル社長)のスキルも必要になってきます。

そのスキルのあるなしは、考え方やその人の度量によって左右されます。スキルを持っている人はどのような考え方をしていて、そして大きな度量をどのように身に付けていったのでしょうか。

 

 

発注するのも一つのスキル

 

誰かに何かを発注するときに「丸投げ」する人が見受けられますが、これは非常に良くないことです。8月4回目でも触れたランサーズの利用でもいえることですが、発注側と受注側がなるべく対等な関係を築くことが、関係性を長く維持することへとつながります。

発注側は、今現在の課題やその成果に求める期待を、可能な限り伝えるべきなのです。それを踏まえた上で、あとは「お任せする」というスタンスが大事でしょう。

「対価として金銭を支払っているのだから、上手くやってほしい」というのは、自分の無知を棚に上げているのと同じ事です。もし丸投げをするのであれば、自分ができないことをお任せするのですから「どんな仕上がりであっても文句は言わない」という前提が必要です。

 

最初は、発注ミスも含めていろいろな問題が起こることが多いでしょう。でも、それで良いのです、大丈夫なのです。誰だって最初から完璧な人はいませんし、発注ミスなんて誰でも通る道です。いくらか損をしてしまうことも、誰でも通る道なのです。

大事なのは「損な体験」を通して学ぶことであって、同じことを繰り返さないためにどうすれば良いかを自分で考えることです。金銭の損得にこだわって相手を責めるのは、時間の無駄と人間関係をこじらせるだけです。

 

クラウド上にたくさんいるフリーランスと仕事をすることは、採用して仕事をお願いするよりも数十倍、リスクは低いでしょう。そう考えれば、この仕組みは採用してから依頼するケースと比較すべきであり、同じカテゴリの中で単価が高い安いという比較は、愚の骨頂ではないでしょうか。

同じようなスキルでも、単価が安いフリーランスを発見できたならラッキーです。反対に単価が高い人にあえて依頼することもありますが、もしかしたら損をするかもしれない。でもそれが本当に必要であるかどうかを、見極める判断力もアナタのスキルです。

値付けは経営。その判断もまた、自分のセンスを磨いていくのです。

 

 

とにかく打席にたくさん立つこと、振り返りはそれからだ

 

アナタは今、「自分の好きなことを副業にするために起業しよう」と想像してみてください。しかしながら、起業したからといってすぐに、良い仕事が降ってくるわけではありません。

自分が理想とする良いプロジェクトに入れないケースは、たくさんあると思います。自分自身は起業に向いてない人、No.2向きの人も、もちろんたくさんいます。

けれども、やってみなければ分からない。今までの勤務先の看板が外れたとき、自分にはどのような価値があるのか、それは市場が決めてくれます。

もしかしたら、初っ端から負け戦かもしれません。それでも、実際に戦ってみないと分からないことはたくさんあります。最初は負け戦でも売上ゼロでもいいのです。まずは自分で起業をして、自分の力で戦うことから始めてみましょう。

 

僕が最初に起業したときも、最初の1年は売上がほとんどありませんでした。特に、コンサルタント出身者は、「改善は得意」と考えがちですが、必ずしもそれが世の中すべてに通用するわけではありませんでした。コンサルタント業務を発注できる規模の会社ならば価値のあるスキルですが、ベンチャー企業や中小企業の場合、自分自身が起業したような場合では、まずは「売上金を生み出す」スキルがとても重要となります。

お金を作るには、自分の価値を見出し磨いていくこと。価値を作ることにフォーカスすることは、起業するにあたりとても大事なことです。

 

 

そして、価値は簡単には作れないということを、知ることも必要です。自分に何が出来て、何ができないのか。これは本当の自分と市場との関係ですから、実際に体験してみなければ理解できません。自分の頭の中で勝手な想像をしているだけでは、変化は望めないどころか、先に進むこともできません。良さも分からなければ、自分にはこれが足りていないということにも気づけません。

だから、まずはトライをしてみること。そして現実からのフィードバックは、早い段階でたくさん受けましょう。振り返りをすることで、次の一手が見えてきます。

 

 

まとめ

 

なんとなく「これ、やっといて」と投げるだけでは、希望通りの結果は手に入りません。どう動いてほしいかを明らかにすること、そしてその後は仲間を信じて任せること。これが、お互いに対等な関係を築く秘訣ではないでしょうか。

そして、想像力を働かせることも大事ですが、空想にふけっているだけでは現実には何も生まれません。打席に立たなければ先には進めないのです。ですから、まずは打席に立ってみること、アクションを起こすことです。