今、世の中には“働き方革命”の波が押し寄せつつあります。その柱の1つが“フリーランス”という働き方。一方で、“フリーランスって会社員よりも不安定では?”“自分は一生、会社員として生きていくから関係ない”と思われる方もいるでしょう。今回はそんなあなたにこそ、“フリーランス”という生き方をご紹介します!

フリーランスだからできる“柔軟な働き方”

以前の記事でもご説明したように、“フリーランス”とは、特定の企業に属さず、業務やプロジェクト単位で契約をして仕事をする働き方です。フリーランスとして活躍している人の多い職種としては、ITエンジニア、ウェブデザイナー、ライター、コンサルタントなどがあります。

会社員として企業に属して働く場合、基本的には週5日・1日8時間程度働くことなどを前提とし、勤務時間が決まっていることが多いのではないでしょうか。いうなれば、会社員として働くということは、現状では会社の都合に合わせて働くということになります。

一方で、職種によっても異なりますが、フリーランスとして働く場合に大切なのは、引き受けた業務やプロジェクトにおいて最終的な成果物を納めることです。もちろんクライアントとコミュニケーションをとりながら仕事を進めていくことにはなりますが、あくまでも自分で自分をマネジメントしながら仕事を進めていくことになります。ですから、働く時間や場所についても、ある程度柔軟にコントロールすることができるのです。

下の図は、フリーランスとして働くAさん、Bさん、Cさんのタイムスケジュールの例を示したものです。

フリーランスのタイムスケジュール例

  • Aさん:子育てと仕事を両立、主婦業もこなす
  • Bさん:会社員とフリーランスでの副業という“二足の草鞋”
  • Cさん:フリーランス1本でバリバリ仕事をする

この様に、フリーランスという働き方ならば、個人個人が、それぞれのライフスタイルに合わせて活躍できる可能性があるのです。

もはや“会社員=安定”ではない?

このように柔軟な働き方ができるというメリットの一方で、フリーランスとして働くデメリットとして挙げられることが多いのが“会社員に比べて不安定”ということです。確かに、フリーランスとして働く場合には、収入は仕事の量に左右されるのが現実です。会社員のように有休もありませんから、休めばそれだけ収入は減ってしまいます。また、現状では年金や社会保険といった社会保障制度も、会社員の方が充実していると言えるでしょう。こうした点で会社員の方がメリットが多いと思われるかもしれませんが、一方で、今や“会社員としていったん就職したからそれでもう安心”という時代ではないという事実があるのです。

中小企業白書(2016年版)では、“企業の生存率”は創業後10年で約70%、20年で約50%という統計が紹介されています。つまり、およそ半分の企業が創業してから20年ほどで倒産してしまうというのが現状なのです。
人が働く期間というのは、今では20歳前後で就職してから65歳で定年するまでの40年ほどです。しかし、年金受給開始年齢引き上げの議論などもありますから、近い将来には70代になっても働くのが当たり前になっているかもしれません。そうなれば、人が働く期間はおよそ50年間です。こう考えると、必ずしも“会社員=安定”“フリーランス=不安定”という図式は成り立たないと言えるでしょう。

会社員でもフリーランスになれる

とはいえ、“会社員としてずっと働いてきた(働くと思っていた)自分がフリーランスなんて・・・”と思われる方も多いと思います。もちろん、“働き方革命”によって働き方の常識が一変したとしても、会社員という働き方がなくなるわけではありませんし、すべての人がフリーランスになればいいというわけではありません。

しかし、実は会社員であってもフリーランスとして働くことは可能なのです。以前の記事でもご紹介しましたが、政府は『働き方改革実現会議』において働き方に関する様々な議論を行っています。その中でも特に注目したいのが、

  • 長時間労働の是正
  • 副業・兼業といった柔軟な働き方

の2つです。
長時間労働が是正されれば、「会社員としての仕事だけではまだまだ余力がある」という人も出てくるでしょう。そうした場合に、上の図でご紹介したBさんのように、副業や兼業といった形でフリーランスとして働くことが考えられます。平日の終業後や土日など、限られた時間でも働けるというフリーランスの特徴は、まさにこうした働き方にぴったりです。現状では「フリーランスなんて自分には関係ない」という人であっても、近い将来こうした働き方が可能になるかもしれません。

いかがでしたでしょうか。
今回は、これからの働き方を考えるうえで、選択肢の1つになるであろうフリーランスという働き方をご紹介しました。確かに、現状では上述したような社会保障制度の問題などがあることも事実です。しかし、経済産業省が2016年11月から開催している『「雇用関係によらない働き方」に関する研究会』では、フリーランスの社会保障制度や労働法制のあり方について議論がなされるなど、フリーランスが働きやすい環境が整備されつつあります。
こうした社会の流れは、フリーランスとして現在働いている人だけでなく、これからフリーランスとして働いてみたいと考えている人も一緒になって声を上げることで、より加速していくでしょう。一個人が自分に合った形で楽しく働ける、そんな理想的な働き方を手に入れられるか否かは、“働き方革命”という大きな変革の流れの真っただ中にいる、今の私たちにかかっているのです!